MS が提供しているものはなんでも有償なのか、「否」なんだけどなぁ


一回こういうネタを書いてみたかったので、やってみることにします。

確かに http://www.microsoft.com/japan に行くとソフトウェアからキーボードやマウス、さらには XBOX まで有償の製品がすごく並んでいてなんでもかんでも $$ という風に見えるかもしれません。最近 頭をリフレッシュして「中の人」じゃない思考をする練習を積んでいるのでとってもそう見える気がします。

しかし、すごーくいっぱい色々な製品があるので埋もれてしまっているが、実は「中の人」からすると無償なものがすごくいっぱいあるのです。ここでちょっと並べて書いてみようと思うほどにある。おまけに条件つきであれば有償のものも無償で使えたりすることもあります。

OS:

OS はさすがに MS の根幹ビジネスであり、そのものを無償で提供しているのは評価版や評価版で構築した仮想イメージ(.vhd)だけです。

なのでここを期限なしを無償で使いたいと思うのであれば条件つきのプログラムを探すことになります。厳密に言うとそうしたプログラムは条件があるので評価環境用のみのもの、そもそもビジネスステージによるもの、学生さんならみたいなそれぞれ違いがある。無論 OS だけを提供しているものは無く様々なものを利用できるのが普通。

評価系はいわゆる サブスクリプションと呼ばれているもので、代表例が TechNet サブスクリプションになる。TechNet のトップから右側にあるリンクを試してください。(今日はメンテかもしれないので繋がらないかもしれない。)サブスクリプションはしかし、厳密には無償ではなく、サブスクリプションとして価格があります。その代り、評価用という条件つきで年間費用、しかもかなり抑えられた価格になっています。開発ツールも必要であれば MSDN サブスクリプションをご覧ください。

もう一つの系統は評価用というよりは学習やビジネスを支援する形態のもので なんとか Spark という名称がついているものだ。私は Web 系の活動をしているので最も関わりが深い WebsiteSpark を紹介しておきます。DreamSparkBizSpark という兄弟もいます。

OS の機能という意味では他の OS では次第にそうなっていったのですが、Windows はその歴史でどんどん標準機能が増加していきました。なので、ブラウザーをはじめ、Webサーバー(IIS)、ID管理(Active Directory)、仮想化(Hyper-V) など多くの機能を標準機能(大概 OS の費用に含まれている)になっていて、無償と言えるかどうかは別として実は外出ししていたら無償と呼べるものをいっぱい腹に抱えていると言えるでしょう。Media Player だってそうですね。

あとはマシンを複数台同じ構成を作りたいとか、OS の部分って結構色々な要件がありますよね。複数同じマシンを作りたい時、もし HDD コピーが使用できるならそういう方法論が日本人的には一番しっくりくるようですが、ソフトウェアでやる場合、有償のツールをよく買いますよね。Windows 用には Windows Server 2008 だと、 Windows 展開サービス というツールが付属していて、イメージをネットワークに流す部分を担当します。マルチキャストもOK。イメージを作る部分は Windows Automated Installation Kit=WAIK という無償のダウンロードを使うとコマンドなどが用意されています。それをさらに便利しておまけにこれも無償ですが、Microsoft Deployment Toolkit というのも提供しています。これは結構便利で、私の同僚の田辺が結構これまでにセミナーとかしていた一品です。

DB:

MS の SQL Server はSybase とある意味出所は兄弟と言えるのだが、V7.0で完全な書き換えを行ってからミッションクリティカルなシステムでも利用できるように出荷している Enterprise Edition などのイメージが思いつく人が多いでしょう。実は上記で紹介しているサブスクリプションを利用すれば評価用であれば利用できるし、無償評価版も完備している。

しかし、ここで取り上げたいのは Express Edition という完全な無償版のことです。実は本当に知らない人が多いのです。日本ではまだ展開していませんが、このExpress Edition のシリーズをもっと知って欲しいということでそういうページも米国本社側では作っています。DB だけではなく、開発ツールもあります。

これは「中の人」としてコメントすると商用ソフトウェアを販売している会社のしかも担当している従業員にも生活がかかっているので当然こうした無償ソフトウェアは大きくプロモーションしない動きをこれまでしてきたことが影響しているのは間違いありません。しかし、製品の開発スキームとしては当然使って欲しいから無償版を開発しているのは間違いないので、今後ここで投稿しているような形で色々なところで書いていこうと思っています。

SQL Server  Express はダウンロードセンターで 「SQL  Server Express」 で検索すると一覧が取得でき、v7.0 のころ MSDE とか Desktop Edition と呼んでいたもののその後のバージョンを入手でき、 SQL Server 2008 にも Express Edition は存在します。Management Studio Express は MySQL でいうところの phpMyAdmin に相当すると言えばわかりやすいのではなかろうか。ただ Web ベースではない。

開発ツール:

実は開発ツールも無償版が存在します。全部 Express Edition の名称がついています。ここにあります。実は SQL Server のExpress もセットアップできるようなパッケージになっています。言語別、あるいは Web 開発に特化したものというラインアップになっていて、実は本当にコードを書く上では相当多機能なものになっています。

無論、有償版はさらに多くの便利な機能や開発プロジェクトの運営に必要な多くの機能を備えているので本気な開発は有償版を使った方が便利なのは間違いない。

言語が動作するフレームワークという意味では以前は Win32 API とよく言っていたものが  .NET Framework としてこれも無償提供しています。

ウィルス対策:

結構現場でこれは遭遇することが多いので知っている方も多いでしょう。Security Essentials のことです。何もいれないくらいならこれを是非使って欲しいです。パソコンを購入すると期限付きのお試しが入っていて、それが切れると何も入れなくなってしまう人が結構いるのですが、そういう状況を無くしたい思いでこれは開発されました。

なので、当然のことながら有償のツールには有償のツールらしく、検知の性能が素晴らしかったり、スケジュール機能がよかったり、様々な面がありますので私のお奨めは量販店さんで 3 年物とかを買ってくることではあります。いざという時にこのエリアはすごく初期投資しなかった時に見合わない損害を受けてしまうからです。保険と一緒。

悪意のあるソフトウェアの削除ツール というのも提供していますのであらためて注意を喚起しておきます。

更新プログラムを配布する上で、Windows のユーザー向け一般には Windows Update というサービスがあります。スタートメニューを開くと出てくるあれです。で、企業向けには??という話だと有償であれば System Center Configuration Manager といういい製品が存在するのですが、無償で使いたい場合には Windows System Update Service=WSUS というツールが存在していて、使えるのです。

Live 系: メール、メッセンジャー、フォトツール、ストレージ、、、

それぞれ書こうと思ったのですが、あまりにもサービス内容が多い上、Office の ブラウザー内で利用できるソフトウェアも SkyDrive を使うと利用できるとあって、Google さんの色々なアプリケーションに目をつけてらっしゃる方はこのあたりを一度見ていただくことをお奨めします。Hotmail を使ってらっしゃる方はこの中のサービスの一つを利用していることになりますし、Messenger もそうです。この投稿を書いている Windows Live Writer なんかも無償で提供されている割にかなり書きやすいツールです。

アプリケーション:

Live 系 のアプリケーション以外でも色々とあります。例えば すごく強力なアプリケーション基盤、CMSだけではないので 単に CMS と言えないのですが、SharePoint Server という多機能で Office 製品ととても親和性の高い製品があります。フル版は確かに有償でしかも機能に見合った価格が設定されていますが、これにも無償版が存在するのです。SharePoint Foundation と言います。この子は Express とついていないので見逃されがちなんですが、実は無償です。これまでは Windows SharePoint Services=WSS という名前で出てました。その前は Team Services =STS だったかな。

無償の場合、大概はダウンロードセンターに上がっているのでアプリケーションに関してはダウンロードセンターで色々と検索してみてもらいたいです。ここで挙げていたらキリが無い感じ。ポイントは英語版しかないものについては英語のチェックを入れるか、英語のページで検索しないと出てこない点。

英語ものでの私がよく使用する代表例としては XML Notepad とかです。

システム管理/診断ツール:

上でも書いているものも色々あるのですが、完全に抜けていると気づいたので書きます。それは Mark Russinovich 氏が MS 入社前から取り組んでいた Sysinternals ツール群です。この投稿の他は忘れてもここだけは覚えておいて欲しいくらい素晴らしいツール群が全部無償で提供されています。

http://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/default.aspx

ちょっと余談を書いておくと、Russinovich 氏が MS に入社するまでは www.sysinternals.com というドメインで展開していたのですが、入社後、 TechNet のサイトで引き続き無償で提供を続けているものになります。

なお、Russinovich 氏はマイクロソフト内での技術者としては最高の地位であり、そんなにその肩書きを持った人がいない、Bill Gates が面接するテクニカルフェローの一人です。今は ”Windows 8” の開発へその識見をフルに生かして早い段階の設計に貢献していると聞きます。なので、Sysinternals のツールは引き続きメンテナンスされ、どんどん Windows の標準機能に取り込まれていくことになるでしょう。

ソース提供:

最近 CodePlex で様々なソースつきプロジェクトが公開されています。開発のフレームワークやらドライバーやらちょっとした CMS もあったりします。

ここは完全に余談になってしまうのですが、Windows のソースは開示されていないという声を聴いたことがあります。完全なオープンとは違い改変できないレベルではありますが、そういうプログラムが存在するんですがあまり皆様に認知いただけていないようです。

===

ソフトウェアの開発にはお金がかかります。それも本格的な企業ユースのものであれば、メンテナンスに責任を伴い、開発したところの責任が生じ、サポートも提供するとなると、ビジネスとして考えれば有償でなければ成り立たないところも多くあります。世に無償の波が来ていますが払っている主体が変わるビジネスモデルになっているだけでこの本質は変わっていません。

そういう意味では MS がこれだけ無償のものを提供しているのはある意味驚きであると思ったことがあります。これでもまだ網羅できていないでしょうが、初めて書いたにしてはてんこ盛りな気がしています。

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